今回の記事では「美容師が黒染めをやめた方が良い理由やデメリット」について書いていきますね。
黒染めって美容室でした方がいいのか、市販のカラー剤でしていいのか迷いますよね?
特に学生さんなら手軽にできる市販のカラー剤は魅了的だと思います。
僕の働く美容室にもその様なお客様が来る事もあります。
一時的に黒くしないといけない頭髪検査なんかの場合は特に、、、
この記事では「黒染め」について美容師がわかりやすく解説していきますね。
- 黒染めはやめた方がいい理由
- 市販の黒染めのセルフカラーのデメリット
- 黒染めをとる方法
- 黒染めをするなら美容室の方がいい理由
- 黒染めをした場合の対処法
この記事では美容師歴13年以上の現役美容師が書いていきます。
ぜひ参考にして下さい。
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黒染めはやめた方がいい理由
何かしらの事情があって「黒染め」をしないといけない時ってありますよね。
学校の規則・就活・転職・面接など、ずっと黒くしておかないといけない事から、一時的に黒くしないといけない場合まで。
色々な事情がで黒染めをしないといけないと思うのですが、美容師目線で言うと「黒染め」はやめた方がいいです。
しかしこれは「一時的に黒染め」をする場合です。
就職をして「黒じゃないと働けない!」など、長期的に茶色く出来ない場合は「黒染め」をしてもいいと思いますよ。
黒染めをやめた方がいい理由
黒染めをやめた方がいい理由としては「色が入らない」からです。
そしてこれは「黒染めをした部分」はズッとです。
たまに「一年前に黒染めしたけど、もう残ってないと思います!」と言われる事があるのですが、しっかりと残っていますよ。汗
髪は1ヶ月で1㎝伸びます。
1年で12㎝伸びます。
という事は「根元から12㎝は黒染めがない状態」ですが、12㎝より先の髪には黒染めが残っている状態という事なんですよ。
1年も経てば少し色落ちがしていたり、日焼けで髪がこげ茶色になる事があるので分かりにくくなって「もう黒染めはない」と思いやすいのですが、しっかりと残っているんですよ。
黒染めが髪に残る期間
- ショート 1年
- ボブ 1年半~
- ミディアム 2年半~3年半
- ロング3年半~
ぐらいの目安で髪の毛に残ります。
かなり長いですよね。
これが待てなくて普通にカラーをしてしまうと「根元が染まって、毛先が黒いまま」という逆プリンの状態になってしまうんです。
毛先が明るくて根元が暗い状態のプリンなら自然なんですが、逆になると一目見ておかしいのがわかってしまうんですよ。
特に市販の黒染めのセルフカラーはやめて
市販の黒染めを自分でする方もいます。
学生さんに多いですね。
頭髪検査で引っかかって仕方がなく。。。
よく聞きます。
しかし市販の黒染めは本当に抜けないんですよ。。。
普通に美容室でする黒染めとは違って、黒光する様な濃い黒になっている事が多くて違和感のある黒になっているんですよ。
厳しい学校とかなら日に当てて少しでも茶色っぽかったらやり直しと言われる所もある様で、本当に真っ黒じゃないといけないとか。。。
市販の黒染めをやめた方がいい理由
そもそも市販の黒染めはかなり濃いです。
理由としては「どんな髪でも染まる」様に強い薬で作られているからです。
美容室なら美容師がお客様の髪質を見極めて薬を調節します。
「染まりやすい髪質」
「染まりにくい髪質」
「痛みやすい髪質」
「痛みにくい髪質」
など、色々な髪質が合って全て色の入り方で合ったり、色が入るスピードが違います。
市販の黒染めをするのは一般の人で色の入り方を見極めたり調節出来ないですよね。
なのでどんな髪質でも染まる「めちゃくちゃ濃くて強い薬」になっているんですよ。
自分では放置時間がわからない
市販の黒染めはめちゃくちゃ濃いです。
そしてさらに「放置時間が長い」です。
市販のカラー剤の箱に書いてある放置時間は長めに書いています。
それも「どんな髪でも染まる様に」です。
しかも自分でカラーをする人は「染まっていないと困るから」と言って、さらに放置時間を長くします。
カラーのほとんどは10分〜長くて20分で十分染まるんですよ。
しかし見てもわからないし、染まっていないと困るという事で30分とか1時間置く人もいました。
そうなると余計に色が抜けないですね。。。
黒染めをとる方法
黒染めをしてる人がどうしても明るくしたい場合は「ブリーチ」を使います。
しかし市販の黒染めで濃いものを使っている場合は色が抜けなくて変な色になる事もあるんですよ。
そんな場合はブリーチを複数回したり、抜けた色味で我慢してもらう事もあります。
そして黒染めしている髪にブリーチをするとムラムラに色が抜けて「濃いオレンジ」の様な変な色に抜けてしまいます。
そうなると綺麗な色が入りにくくて希望の色にならない事がほとんど。
茶色くしたいぐらいの希望ならブリーチをすればなりますが、綺麗なベージュとかグレーとかになってくると厳しいですね。
ブリーチをしてもすぐに色が抜ける
黒染めをしている髪を明るくする為にブリーチをします。
基本的にブリーチをしたままの状態ではなくて、上からもう一度カラーをします。
色味を入れないと抜きっぱなしは派手すぎたり、ムラムラの不均一な色を少しでもマシに見える様にです。
しかし上から入れたカラーもブリーチをしている髪はすぐに抜けてしまいます。
しかもかなり痛みます。。。
学生さんで黒染めとブリーチを繰り返してボロボロで髪が千切れたり、引っ張ると伸びてしまう様な人もいましたよ。
そうなってしまうと「黒染めやブリーチ」をした事を後悔してましたね。。。
「ブリーチ」についての記事はこちら。
黒染めをブリーチしても綺麗に色が入らない
黒染めをしていたけど染めれる様になったから染めたい!となっても黒染めは残っています。
そしてこれはブリーチをしていても残っている事があります。
先ほど「黒染めをブリーチすると濃いオレンジになる」と書いたのですが、このオレンジが黒染めの元なのです。
このオレンジはブリーチをしても残っていて、カラーをしても色の入り方が悪くなったりと支障が出てしまうのです。
それだけ黒染めが濃いという事なので、染めるれる時期がいつなのかを把握して逆算する必要があります。
これは美容師さんと相談しながら決める事が大切ですよ。
黒染めをするなら美容室の方がいい理由
自分で黒染めをすると色々な事に問題が起こります。
では美容室で黒染めをすれば問題はないのか?というと、やはり何度も黒染めをすると色が入らなくなります。
髪の中に黒染めの色素がどんどん溜まってしまうと「市販でも美容室」でも一緒なんですよ。
しかし美容室の方がいいと言える部分があります。
色味を調節出来る
美容室で黒染めをする場合は、その事情を確認して
「どれぐらいの黒にしないといけないのか?」
「いつまで黒染めをしないといけないのか?」
「また明るくするのか?」
「いつ明るくするのか?」
など、事情や予定に合わせて黒染めが出来るのです。
美容師は色々な情報を元にどんな色の黒にするのかを調節しますよ。
黒染めの種類
- 真っ黒な黒染め
- 自然な黒の黒染め
- アッシュなどを濃く入れるダークブルー
- グレーをなどを濃く入れるダークグレー
黒染めにも種類が合って、濃さや種類によって抜ける速さも変わってきますよ。
こんな感じで自然な黒や透明感のある黒など、事情や好みに合わせた黒染をする事がありますよ。
他にも色々な黒が合って、ただ黒染めするだけでも色々な方法で黒染めする事が出来ます。
そしてやり方によってその後のカラーも支障なくする事が出来ますよ。
美容師と相談して予定を組める
これも凄く大切ですね。
黒染めをした後はどうするのか?という事です。
ずっと黒でいいのならどんな黒にしても良いのですが、数ヶ月後・1年後・2年後に茶色くしたい。という希望があるのなら、美容師と相談する事が重要です。
ただ黒くしたけど色が抜けなくてしたい様に出来ないという事は多いです。
事前に相談をしておく事で黒色の濃さを調節して、予定に合わせて色が入る出来る事もあります。
黒染めをした場合の対処法
何も知らなくて黒染めをしてしまった。
そんな方もいると思います。
そんな場合はどうしたらいいのか?
「美容師さんに正直に話す」という事が大事です。
たまに
「黒染めをしている事を言うと怒られる」
「黒染めをしていると染めてくれないから」
と思って言わない人がいます。
これは本当に良くないです。
そもそも普通のカラーと黒染めをしているカラーではやり方が全然違うのです。
そして美容師でも黒染めをしているとわかる場合とわからない場合があるので自己申告をしてもらう事は凄く重要ですよ。
普通のカラーと黒染めをしている人のカラーは違う
何も知らない人は黒染めをしていても普通にカラーをすれば色が入ると思っている事があります。
しかしこれは大きな間違いです。
- メンズのショート 半年~1年
- レディースのショート 1年半~2年
- レディースのボブ 2年~3年
- レディースのミディアム 3年~3年半
- レディースのロング 3年半以上
先ほどの書いた様に黒染めはこれぐらいの長い期間、髪に残ってしまいます。
なのでカラーを塗る場所によって薬を分ける必要があるのです。
これはブリーチでもカラーでも一緒ですよ。
根元の伸びてきている部分は明るくなりやすい。
毛先の黒染めの部分は明るくなりにくい。
なので毛先の色の明るくなり具合を見ながら根元も合わせないといけないのです。
もし黒染めをしていないと聞いて普通にカラーをすると、根元だけ明るくなって毛先は暗い状態で仕上がってしまいます。
事前に言ってもらえる事で薬剤を調節して塗るので自己申告が凄く重要ですよ。
最後に
黒染めは色々な事情でしないといけない場合があります。
繰り返してする事で髪が傷んでしまったり取り返しのつかない事になってしまう場合もあります。
黒染めをする場合はよく考えて、出来れば信頼出来る美容師さんに相談をしてからやる様にしましょう。
「とりあえず黒くする」っていう事は少し危険で後で後悔してしまうかも。
黒染めのデメリットを理解した上で施術する分にはいいのですが、気分が変わってしたいカラーがあっても出来なくなってしまうかも。
ぜひこの記事を参考にして下さいね。
少しでも役立ってもらえると嬉しいです。
洗って流せる1日だけのカラーワックス。黒髪でもシルバーヘアに。
カラーを長持ちさせるカラーシャンプー。
カラー当日にシャンプーをしても良いのか!?
ダメージした髪を集中ケア。
自宅で出来るサロントリートメントを解説しています。
自宅で出来るホームケアを重視する方の為に『現役美容師が厳選』
ドラッグストア〜美容室専売品まだ『良質なホームケ』を選び抜きました!